無意識の噛み合わせー歯を守るためにー

こんにちは、歯科医師の渡部です。

 

唐突ですが、一日の中で上下の歯が合わさっている時間はどれぐらいになると思いますか?考えてみてください。答えはのちほど!

 

「TCH」という言葉、聞いたことありますか?

Tooth Contacting Habit の略で日本語では上下歯列接触癖といいます。

もともと安静時には上の歯と下の歯は1~3mmほどの隙間ができるのが正常と言われています。

お口(唇)を閉じていても上下の歯は離れている、という事です。

噛む力は非常に強く、およそその人の体重くらいの重さの力が歯にはかかるといわれています。だからこそ固いものを噛み砕いたりすることができるわけですね。

グッと噛みしめていなくても歯には力がかかると言われています。

その強い力が歯に長時間かかっているとしたら。。。

歯に負担がかかり、ヒビが入ってしまったり欠けてしまったり、かぶせ物が壊れてしまう原因になるかも知れません。

 

歯の健康を保つためには

ブラッシングなどによる「細菌のコントロール」と

TCHなどの予防による「力のコントロール」が重要です。

どんなにブラッシングを徹底していても自分の「噛む力」で歯を壊してしまう可能性があります。

最初の質問の答えです。

通常、上下の歯は咀嚼や会話、嚥下などのタイミングで瞬間的に触れ合うだけで一日の平均は20分未満と言われています。

「2~3時間かな」なんて考えていた方はTCHの可能性が高いといえるでしょう。

人は緊張したり、集中している時に噛みしめたり食いしばったりしがちです。

また近年ではパソコンやスマートフォンに向かっている時間にTCHを起こしている事が多いと言われています。

一日のなかで時々思い出してください。

「今、上下の歯が合わさっていないかな?」

もし合わさっていたらそっと歯を浮かせて「力のコントロール」をしてあげてください。

特定の行動、先述したパソコン使用時に合わさっている可能性があると思われる方は付箋をモニターのわきに貼って(それを見たらTCHを思い出せるような言葉でもマークでもキャラクターのシールでも大丈夫です)、思い出せるようにできるといいかもしれません。

まずは意識してみるだけでも大きな効果があるかもしれません。

あなたの大切な歯を守るためにも「細菌のコントロール」「力のコントロール」を意識してみてください。